問題解決策を提案する上で気をつけること

WEBマーケティング総合研究所では、週に1回、若手社員(20代の社員)と社長との間で勉強会を開催しています。今週は「ロジカルシンキング」というテーマのもと、「ある主張(問題解決策の提案)に対して、論理性という観点から見てどんな問題があるかを議論しあう」ということを行いました。メンバー各自からはさまざまな指摘がされ、自分が最初に感じた問題以外にも多くの問題があることに気づかされました。そこで、この記事では、今週の勉強会を通じて学んだこと、特に「問題解決策を提案する上で気をつけること」という観点から学んだことをまとめたいと思います。

今週の勉強会を通じて学んだことは、以下の3点です。
1. 問題と解決策を具体的な内容にする
2. 特定した問題が本当に問題であるのかを検証する
3. 解決策を実行することによる、メリットとデメリットを検証する

まず1点目の、「問題と解決策を具体的な内容にする」についてです。この勉強会で取り上げた「ある主張」というのは、『組織が硬直化し、セクショナリズムがはびこっているので、社内のコミュニケーションを強化するべきだ』というものだったのですが、この主張の中では、問題や解決策が具体的に提示されていません。まず、「組織が硬直化する」ことや、「セクショナリズムがはびこる」ことが、具体的にどのような事象のことを指し示すのかが曖昧なままです。さらに、それらがどのような問題を引き起こしているのかが示されていません。例えば、「セクショナリズムがはびこる」とは、「部門を超えたミーティングが行われない」ことを指すのか、「部門の異なる社員の間で日常的な会話がない」ことを指すのか、さまざまなことが考えられます。そして、「部門の異なる社員の間で日常的な会話がない」ことによって、「部門間での連携がスムーズに行えず、スケジュール遅延が多発している」のか、「社員一人一人の考えが凝り固まってしまい、各人がスキルアップしにくい状態になってしまっている」のか、さまざまな問題が考えられます。また、解決策についても、「コミュニケーションを強化する」とは、具体的に何をすることなのかわかりません。「部門間での交流会を開催すること」なのか、「部門間でのあいさつを徹底すること」なのか、いろいろと考えられます。このように、まずは問題と解決策を「具体的」な内容にすることで、自分の主張を正確に伝えることが必要であることを学びました。

次に、2点目の「特定した問題が本当に問題であるのかを検証する」についてです。もし仮に、「部門間での連携がスムーズに行えず、スケジュール遅延が多発している」ことを問題とした場合、実際に、スケジュール遅延がどのような状況で発生しているのかを調査してみる必要があります。もしかすると、部門を超えたプロジェクトの中でスケジュール遅延する比率と、部門内のプロジェクトの中でスケジュール遅延する比率が同じであるかもしれません。その場合は、社員のスケジュール管理のスキルが低いことや、スケジュール管理のノウハウの共有ができていないことが、スケジュール遅延を多発させている原因であると考えることも可能です。なので、「部門間の連携がスムーズでないこと」が、スケジュール遅延が多発していることの本当の原因であるかどうかを、しっかりと検証する必要があります。

学んだことの3点目は、「解決策を実行することによる、メリットとデメリットを検証する」です。今回、勉強会で取り上げた「主張」の解決策は、「社内のコミュニケーションを強化する」というものでした。これを仮に、「部門間での交流会を開催する」とした場合、その解決策の実行により、どのようなメリットやデメリットが発生するかを検証する必要があります。検証する内容としては、本当にこれを実行することで問題が解決するのか、逆に実行する負担の方が大きくなり、新たな問題を生じさせることにならないか、などです。ただ、やってみないとわからない部分もあるので、かけられるコストとの兼ね合いを見ながら検証を進めていくことになります。

今回の勉強会を通じた学びは、「問題解決策の提案」に関してのものでしたが、実際、問題解決するためには、提案内容の「実行」が必須となります。これから、仕事をする上で、わかりやすく説得性のある提案はもちろんしていきたいですが、それを最後まで「実行しきる」ことも合わせて意識していきたいと思います。